老化防止

アラキドン酸はなぜ老化防止に関係するのか

人は誰でも、年齢を重ねるごとに体の機能が衰えていきます。
これを「老化」と言いますが、老化を遅らせることはできても、私たちに老化をなくすすべはありません。
無くならないのであれば効率的に老化を防止したいところですが、「脳機能の老化対策に良い」と言われている成分の一つとして『アラキドン酸』があります。
アラキドン酸とは、身体中に存在している成分ですが、実は脳神経や脳細胞を形成する主要成分でもあります。

「年寄りは頭が硬い」という言い表し方がありますが、これはあながち間違いではないかもしれません。
アラキドン酸は脳細胞を柔らかくさせ、脳機能を活性化させる働きを持っているのです。
近年の研究では、学習能力や判断力が向上すると発見され、老化防止成分として注目が集まりました。
神経細胞の機能を活発にすることで、出来るだけ老化を食い止めることができる成分だと発表されたのです。

また、高血圧予防やコレステロール値の改善効果などもあると言われています。
高齢者になると起こりやすい高血圧などの生活習慣病は、食べ物から改善できると食事療法が勧められていますが、その一環としてアラキドン酸の摂取も勧められています。

これは高齢者に良いというだけではなく、赤ちゃんの頃からしっかりと摂取すべきだと、粉ミルクにアラキドン酸が含まれている商品もあります。
日本人の食生活はとても健康志向が高いですが、偏った食事や外食が多いなど、食事から不足している栄養のせいで病気を引き起こすこともあるので、食生活の改善が見込まれない方はサプリメントで摂取されている方もいらっしゃいます。

高齢者でも特に、魚や肉料理を多く食べる方は長寿の方が多い傾向にあります。
魚や肉には、たくさんのアラキドン酸が含まれています。
近年の研究発表から、積極的に食事に取り入れようと勧められていますが、一方過剰に摂取をしてしまうと動脈硬化やアレルギーを発症するなどの症状が起こるケースもあるので、摂取する量には充分に注意しなければいけません。

現代の日本人でも、普通に食事をしていれば必要な量をしっかりと摂取することができますが、毎日食べる時間が不規則だったり、もともと食が細かったりと、極端に1つの栄養が摂れていないという方も大勢いらっしゃいます。
サプリメントで摂取するという方法もありますが、出来るだけ毎日、バランスの良い食事を3回に分けて食べることを意識し、アラキドン酸を摂取して老化防止に努めましょう。